政治に興味ないやつほど選挙に行くべきたった一つの理由
自己啓発本にありがちなこういう「べきべきうるせぇ系」タイトルってもう使い古されてるけど、なんだかんだで目を引かれちゃうから悔しい。
「わたくし山田太郎に清き一票を!」
みたいな言葉あるじゃないですか。
あれ全然深く考えたことなくて、とりあえず読める字でわかるように名前書きゃいいんでしょハナホジーと思ってたんだけど、全然違った。
こないだ『帝一の國』っていう、邦画史上最強にバカでアホで素っ頓狂な最高の映画がテレビで放送されてて、私この映画はちゃめちゃに好きでいつも以上にピッチ上げて息子寝かしてお目々ギンギンにして観てたんだけど、このストーリーにおける生徒会長選挙戦がまぁ汚いのなんの。
売名ワイロは当たり前、敵のスキャンダルやデマのでっち上げ、果ては人格否定家柄否定などなど渚のエトセトラ。
かっこいい俳優たちが最強にダサい格好で最強に本気の、暑苦しいまでの全力の演技を見せてくれる、役を生きるという俳優のプロの仕事を見せてもらえるこれは日本映画の玉手箱やでぇー!な一本『帝一の國』の魅力は一旦置いといて。
ライバルの氷室ローランドがワイロなどで汚れた一票を集めまくるのに対し、主人公サイドの森園億人は正統な人望一つで支持を集め、最後には現会長による”清き一票”で生徒会長の座を勝ち取るというストーリーなんだけど、日本の現状じゃ”穢れた組織票”で勝ち上がった政治家しかほぼいないよな…と気付いたんです。
約1億2千万人いる日本人の中で、実際に選挙に行って投票をしているのは半分ちょい。
その中で、言い方悪いが定年迎えて社会への貢献力も未来への影響力も下がった”筈の”60歳以上の割合は少なく見積もっても7割超えてるんです。
で、そんな星飛雄馬の誕生日パーティの次に参加率の低い選挙に投じられた票の中で、組織に属して個人の意思など持たず脳死プレイで投じられた組織票は約半数。
たった半分と思うかもしれないけど、あとの半分がてんでバラバラの政党に入れるんだからそれで充分勝ちを取りに行ける。
つまり、声の大きい年寄りを筆頭にまとめあげられた人間たちの意向で国のリーダーが決められてるってこと。
民主主義国家といいながら、実際は影の独裁者が国を動かしてるも同然。
日本を100人の村として、70人が「朝はごはん派」だとしても、内50人が黙ってれば20人のご飯派の頑張りも虚しく、残りのたった30人が結託して(その中に実はご飯派や食べない派がいたとしても)声を揃えて「朝はパン派」と言えば日本はパン党に支配されるということです。
要は舐められてるんですよご飯党。
絶対数では負けてても、少数のパン派が「絶対パンだ!」と言えばぶつぶつ言いながらもパン食ってるんだもん。
「ご飯だろ普通・・・」
「頭おかしい」
「脳に小麦つまってる」
「パンが良いって言ってる奴なんか見たことないのに・・・」
ぶつぶつぶつぶつ。
50人が投票をしなかったせいで、本当ならご飯党に上がったであろう軍配をみすみすパンに譲ってしまうことになりました。
パン党は悪くありません、少数派でもパンを食べたいから、勝つ為に組織票を投じただけ。
文句ばかり言って何のアクションも起こさずにいたご飯派たちの責任なんです。
文句言うだけで何もしないとパン派たちにバレちゃってるから、舐められてるんです。
実際はご飯orパンどころじゃなく当然もっとたくさんの選択肢があって、政党も候補者もそれぞれの掲げるマニフェストも様々です。
なのに、これだけSNSやYouTubeが普及した世の中で、未だに各政党の方針やなんかを分かりやすく明示してくれる政治家が少ないのは、SNSなどのヘビーユーザーの中に選挙行く人がほとんどいないと知ってるからですよ。
ツイッターで頑張ってマニフェスト呟くより、政界に通じた会社の役員の手を握る方が確実な一票貰えるからですよ。
「お金あげるからパンが好きって言ってよ〜」とささやけば、本当はご飯派でもバナナ派でも『パン』と書いてくれる組織を持ってるから、分かりやすい政治をする必要がないんですよ。
とまぁ、散々政治家ディスるようなこと書いたけど、そんなやり口を責めることも出来ないんです、選挙行かなかったら。
だって政治家だって仕事なんです。ボランティアじゃありません。
支持者がいなきゃお金入ってきません。
二世議員とかで勝手に良い席用意されてるタイプの政治家も、生活水準落としたくないから確実な手を使って”仕事”します。
国民の生活を知らないから平気で税金使ってぬくぬく良い暮らしができるんだ!!!とかギャーギャーみんな言いますが、そらそうですよ、どんなに騒いだって選挙には来ないで「どっちでもいい」の姿勢を貫く国民のことなんて考えてくれる訳ない。
上級国民だけが生き残ればいいと思ってるんだあいつら!!!!!なんて声もあるけど、その通りだと思うよ、その上級国民こそが穢れた一票を集めてくれてるんだから。
政治家は政治家なりに、自分の暮らしの為に何をすれば良いかを考えてる。
国民の暮らしを考えろって?
政治家にとって守るべき国民は、選挙権を行使する国民だけだよ。
もっと分かりやすく言えば、自分たちのことを見てくれる人の為にしか動かないってこと。
多分、このシンプルな理由が真理だと私は思います。
政治家も平民も同じ人間だからね。
独身時代は、恥ずかしながら選挙にはほとんど行ったことありませんでした。
税率上がろうが雇用率下がろうが死ななきゃいいよとヘラヘラして、時々気まぐれに行こうかと思っても選挙会場って大体小学校とかでしょ、小学生怖いんだよあいつらすごいまっすぐ大人のこと見てくるじゃん。
たまに勇気出していっても、投票用紙ってあれ絶妙に書き心地悪くないですか?
ニセ投票用紙とか使われても大丈夫なように特殊な紙使ってるんだろうけど、あれに鉛筆で書くとすごいなんか、発泡スチロールを噛んだ歯をスライドさせたみたいな気持ち悪さがあってめっちゃ嫌いで、とにかくほとんど選挙には行ってなかったです。
けど結婚して家族の将来を考えるようになると、今のままの日本で子供を幸せにするの難しくないか!!???と思って急激に政治に目を向けるようになりました。
どんなに叩かれても自民党が勝ち続けるカラクリも分かって、そもそも現状の選挙はまったくフェアじゃないと気付けました。
フェアじゃない理由はただ一つ、かつての私みたいに政治よく分かんないからって選挙権を放棄し続けてる人が国の半分を占めてるからなんだ。
分かんないから投票しない、ではいつまで経っても分かる政治をしてくれる人は現れないよな、そりゃ。
コロナ対策の件で散々叩かれてる国の政策。
選挙権放棄した奴らのせいでこうなってる!とか言う過激派もちょこちょこ見ますが、正直誰がトップであってもあんまりこの凄惨な状況は変わらなかったんじゃないかなぁというのが私の持論。
ただ、仮に投票率が80%の国だったとしたら、対応は今みたいに後手後手でも情報の明瞭さは随分変わっただろうなと思います。
特に10代〜30代の投票率が高ければ、若年層に分かりやすい情報開示をしてくれた筈。
視野は狭くて声はでかいタイプの高齢者にしか媚びてこなかった政府だから、外出自粛要請出しても言うこと聞かず遊びまわる若者が多いんでしょう。
まぁコロナ騒動においては老若男女問わずとち狂った人が社会を乱してるから、若者だけがやたらに叩かれるのも違うけど。
だからみなさん、投票行きましょう。
政治に興味持たなくていい。
候補者リストも頑張って見なくていい。
公約とかもどうせ全部守られないんだから読まなくていい。
会場行って、書きやすい漢字の名前書いて出すだけでいい。
顔で選んでもいい。
まずはみんなが投票すること。
そうすれば「私たちは見てるぞ」というメッセージを政治家に届けることができる。
見てる人たちの為に政治をしなければ!と思ってもらえる。
政治に興味ない人にも、興味を持ってもらえるような政策が必ず出てくる。
生きやすくなる。
それが嫌なら海外移住しよう。
英語力はバイオハザードシリーズやっとけば最低限身につくよ。
うどん県の人は知らん。